今回紹介するのはこちら
小池龍之介さんの「煩悩リセット稽古帖」です。
2010年に出版・上梓され話題になった「考えない練習」の著者でもある小池さん。
現役の住職として座禅指導や説法を行う傍らで、本をかいている珍しい方です。
めまぐるしく変化し、情報が飛び交う現代。
それに振り回されながら生きている人々に「もっと五感を研ぎ澄まして 自由に生きましょう」と
仏道からのアプローチをされています。
仏教や仏道、住職・説法などという言葉を見たり聞いたりすると、どことなく宗教的な匂いを感じてそれだけで敬遠する人もいると思いますが、自分が全く関わったことのない知らない分野だからこそ、今まで考えもしなかった発想や発見があるのもこれまた事実です。
”自分が抱えている悩みや不安を解消する術が見つからない、なんとなく近いものはあるけどしっくりこない”
長い間そう感じている人がいるのなら
自分が今まで特に理由もなく避けていた 言葉・考え方・人・場所etc...
そこにその答えがあるかもしれない。
知らない何かを見聞きしたり、経験しない限り答えは見つからない。
ずっともやもやしながら、映画みたいに劇的な自分が変わる瞬間を待っている受け身な姿勢は
一生に一度きりの人生をギャンブルしているようなものだと僕は思う。
読んでみて駄目ならそれ関連の本は二度と読まなくてもいいと思う。
ただ読む前から決めつけ、避けないでほしいなとBJは願っております。。
ということでこの「煩悩リセット稽古帖」
座禅を組み、一日に何時間も自分の心を見つめ続けてきた小池さんが、人の心の動きや感情の湧き出てくる仕組みをとてもわかりやすく説明してくれています。
”人はなぜ怒るのか”
フロイトやユングの原因論的アプローチならば
「~されたから・~が起きたから人は怒る」
アドラーの目的論的アプローチなら
「自分が怒り感情をあらわにすることで、相手を屈服させ優位に立ちたいから、怒りという感情を使用する」
仏道でこれを説明すると
「根本煩悩である 怒り・迷い・欲望(三毒)の積み重ねによって人は怒り苦しんでいる」
となるわけです。
そして小池さんは言います。
「三毒の存在を知り自分のことを客観視することで、世の中の出来事が諸行無常であることを理解し、自分自身の心の動きが見えてくる」と。
もちろん仏道や座禅が一朝一夕で理解できるわけもなく、時間はかかるでしょうが
その先に待っているのは、
一瞬一瞬を瑞々しく生きる本当の意味での自由な今生です!
色々な視点で仏道からのアプローチを教えてくれる本ですので、手に取ってみてはいかがでしょうか。
”どうして些細な出来事でイライラしてしまうの?”
”人はなぜ欲望を押さえられないの?”
”優柔不断な自分が嫌い”
”あの人はなぜあんなに穏やかに日々を送れているの?”
こういったことを思ったことがある方に、是非ともお薦めしたい良本です!
さて、季節は夏になり世間では夏休み、お盆をはじめとするイベントが盛りだくさんですね。
暑さや世間の騒がしさに飲み込まれて、考えなくていいことまで考えちゃう時期だとも思います。
心が煮詰まった時は本が一番ですよ!
まさにブックセラピー♪♪
そんなことをおもいつつ最後まで読んでくださってありがとうございます。
以上BJRYOでした!
Au revoir
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