今回掘り下げていく言葉は、
『完全』です。
まずは『完全』を使った名言をいくつか紹介しましょう。
自分が不完全であることを認める勇気が必要だ。
人間は不完全だから努力するのである。
byアルフレッド・アドラー
人間は不完全だから努力するのである。
byアルフレッド・アドラー
完全な男を求めるのは、身の程知らず。
自分に欠点があるように、相手にも欠点がある。
傷つくことを恐れず、当たって砕けろ。
by美輪明宏
自分に欠点があるように、相手にも欠点がある。
傷つくことを恐れず、当たって砕けろ。
by美輪明宏
どうしたのだ?さっきまでの勢いは・・・笑えよ、ベジータ
by完全体セル
by完全体セル
いや~どれもこれも素晴らしい名言ばかりですねー(笑)
さて、この『完全』という熟語ですが、辞書で意味を引くと
・欠けてるところや、足りないところがまったくないこと。
・必要な条件がすべてそろっていること。またそのさま。
と書いてあります。
では、何故『完』+『全』=『完全』となり、そのような意味になったのかを調べてみると、しっかりと深い意味が込められていました。
始めに『全』という漢字の成り立ちからいきましょう。
この『全』は、常用漢字として小学校低学年で習う漢字で、部首は「ひとがしら」という人偏と同じ部首の仲間です。
しかしそれは、戦後常用漢字として定める際に新しく定められた部首であり、本来の『全』という漢字の部首は「入:にゅう」でした。
さらに下の「王」という部分ももともとは「工」という字が使われていたものを今の形にしたのです。
それらを組み合わせて、『入』+『工』=『全』と書いていました。
成り立ちは、「入」が入口を表す象形文字で、「工」が工具などを表す象形文字です。
”入口のある倉庫の中に工具がしっかりと納まっている”ということから、[たもつ・まっとうする]という本来の意味と、今の[すべて・あらゆる]という意味に広く使われるようになったそうです。
そして、[欠けたところが無い・はたす・治める・終わる]などの意味を持つ『完』。
今回の主役はこの『完』です!
こちらも現在常用漢字として小学校で習う漢字ですが、部首は「うかんむり」です。
片仮名の「ウ」に形が似ているから「うかんむり」と名前がついたそうです。ちなみに漢字の「ウ」は「宇」と書きます。ウッ!って感じがしますね。
この「うかんむり」は屋根を表す象形文字です。
切妻(きりづま)屋根という種類の屋根の形を表しています。
切妻屋根というのは、簡単な家の絵を描くときによく[正方形に屋根]という組み合わせで描きますよね?
あの屋根の形です。頂点から末広がりで広がっていく形の屋根です。
次に、中身の『元』という漢字ですが、こちらは素直に『元』の意味と、ばらして『二』+『ひとあし』という部首とに分けて考えてみると深いのです。
素直に『元』という漢字の成り立ちを調べると、『元』という漢字は冠をつけた人を表す象形文字で、意味はそのまま[王・君主・長・酋長・頭]というものと、[物事のはじめ・根源]を表します。
つまり、『うかんむり』+『元』=『完』で、”屋根(堀や垣根)で周囲を守られている王”ということで、元の意味は[周囲がしっかりと守られていること]となっていたものが次第に、[完全に]という意味で使われるようになっていったそうです。
そしてそして、今回みなさまに是非とも知って、見ておいてもらいたいと思った『二』+『ひとあし』の組み合わせパターン!!
前回『会』という字でも出てきた『二』はやはりそのまま二つを表しますが、今回は組み合わせの『ひとあし』という偏の持つ”人”という意味を併せて”二人”とします。
『人』という字の古字がこの『ひとあし』という漢字なんです。
つまり、『うかんむり』+『二人』=『完』という考え方です。
人は誰しも二面性を持っているものです。
心理学者カール・グスタフ・ユングが語った裏と表や光と陰という概念。本来の自分や創った自分、意識できる自分や無意識の自分などなど、それ以上にも笑う自分や怒る自分、悲しむ自分もいます。
家ではできるのに人前ではできなくなってしまったり、自らの暗い陰の部分ばかりをみて自分に対する自信を失ってしまっている人。
陰の部分を他人に見せることが罪だと思い込み無理をしてしまう人。
陰の部分を見ることを拒みバランスを崩してしまっている人。
けど、
裏と表、光と陰。
そのどちらも併せたすべてがあなたという存在だよ
そのどちらも併せたすべてがあなたという存在だよ
という意味がこの『完』という漢字には隠されているんじゃないかなと思ったわけです。
”屋根の下にいる二人の人間。光と陰・裏と表を併せ持つ一人の人間”
つまりどちらのあなたも完全なあなたという存在なんだよと言えなくもないんです。
『完全』という熟語の意味は、冒頭のような
・欠けるところのない、無欠なものや状態。
という意味と、その裏には、
・光と陰を併せたすべてがあなたらしさで、欠けようがない。
という意味が見えました。
だからあなたはあなたらしく、善いところ悪いところそのすべてがあなたなんだから自分らしく生きていきましょう!
いや~上手くまとまったかな~(汗)
少し強引な気もしますがなんとなくBJが言いたい事が伝わればいいなと思います。
僕なりには凄くしっくりきた解釈で、今後は『完全』という熟語を見る度に「自分らしくていいんだ!」って思えそうです。
完全を目指すとは=自分らしさを発揮することと変換できる気がします。
ということで第二回の漢字は『完全』でした!!
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
この記事であなたの考え方を変えるお手伝いができますように。
以上BJRYOでした
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