今回紹介するのはこちら、
喜多川泰さん著の「株式会社タイムカプセル社~十年前からやってきた使者」です。
BJが好んで読んでいる作家さんの一人、喜多川泰さんの作品です。
まだ若かりし頃のBJが読書のもたらす恩恵と楽しさを学んだ本の一冊『上京物語』という本の作者でもあります。
この喜多川泰さんの著作はどれも、人生におけるいままで考えもつかなかった新たな視点を教えてくれるものばかりで、どの作品を読んでも必ず人生というものを違う視点から見られるようになります。
読書という行為は必ずしも全員に必要な行為ではないと思います。
読書という行為については初めの頃に少しふれていますが、最大のメリットは作者が何十年もかけて見つけた、悟った・感じたことを、早い人なら一時間やそこらで学ぶことができるところです。
そして同じ過ちや失敗を繰り返さないために、それらを教訓にして人生を歩めます。
けれども、人はたくさんの選択肢や自由を突き付けられると、かえって判断力が鈍くなり動けなくなることもすでに脳科学や心理学で証明されています。
少し前の記事でダニング・クルーガー効果というものを紹介しましたが、そういった思考グセに陥ってしまうことも十分に考えられますし、僕の知り合いのある方は「そういう自己啓発本とかに書いてあることや、いろんな人が口にしている成功法則っていうのは、自分で気づいて見つけることに意味があるんじゃない?」
と言っていました。
確かにそれはある意味で核心を突いた考え方です。
自分が行動を起こして受けた失敗や挫折だからこそ、そこから学んだことが体に染みつき新しい視点で物事を見極めていくことができるようになる。
なおかつ実際に経験しているからこそ、その発言に説得力と人を引き付ける重みが付与されるのだと思います。
島田紳助さんはとある番組で”自分は本を読まない”とコメントしていました。
それにもかかわらず、トークの幅は多岐にわたり人を惹きつけ、名言集と呼ばれるまとめのページができるほどに、違う視点で人生というものを見ておられました。
新聞や人とのコミュニケーションを通じて、あらゆる人の考え方や哲学を知るという側面ももちろんあると思いますが、それ以上に紳助さんは、行動を起こすことによる教訓を尋常じゃない程に積んできたのではないかなとその番組をみていて思いました。
もちろん、読書をすることによる出会いで人生を豊かにしていった方も当然います。
一概に読書をする・しないを否定も肯定もしません。
一番いいのは読書をしながら、そこで得た知識や教訓を実践しまくるのが理想的じゃないですかね(笑)
人間という欲張りな生き物のそういった一面を活用してどっちも手に入れましょう。
ということでこの「株式会社タイムカプセル社」の紹介に入りますが、
みなさんも学生時代にタイムカプセルを埋めた経験はありますよね。
何年後かの自分に向けた手紙を書いたと思います。
しかし、それを掘り起こし無事に手紙を全員に送り届けるというのがなかなかに難しい。
引っ越したり特定の居住場所を持っていない人や、駆け落ちなんかして居場所を知られたくない人とか。
そんな人に手紙を届けるのが”株式会社タイムカプセル社”の仕事です。
あの頃の自分が思い描いていた自分に、今の自分がなれているのか・・・
あの頃やりたかったこと、将来の夢は今の自分にとっても夢のままなのか・・・
夢は叶っていますか?・・・
この本の登場人物はそれぞれ失敗や挫折を味わい、現実に打ちのめされています。
そんな折に思いがけず過去の自分からの手紙が届く。
読んでいて自分と重ねながら、そして喜多川泰さんの説く人生の違う視点を読みながら、BJはとてもほっこりした気持ちになりました。
行動を起こすことの一番の肝は最初です。
よく聞く電車理論・ロケット理論です。動き始めが一番エネルギーを消費するし、一番大変。
闇の中を歩いているのに[動かなきゃ!行動おこさなきゃ!]という意志だけで行動できる人がいるのなら是非ともお会いして話をしてみたいです。
あらゆる人がきっかけを待っているし作ろうとしている世の中で、読書というきっかけで重い腰を上げることもできるはずです。
そのためにBJは本を紹介して、宝の地図を海図を書き続けていきます。
藁にすがる前に言葉に触れてみてはいかがでしょうか?
この本を読むことで、自分と向き合うきっかけができると思ったので紹介しました。
今の自分がどこに向かっているのかわからない。
何がしたくて生きているのかわからない。
そういう方にも学生時代にはきっと漠然とでも将来像があったはずです。
そういったことを考える意味でもおすすめできる本だと思います。
いかがでしたか?
喜多川泰さんの作品は本当にどの作品も自分と向き合うきっかけを作ってくれるものばかりです。
『上京物語』という本もいずれ紹介できればと思っています。
この”株式会社タイムカプセル社”実際にそういった事業を起こしてもそれなりに需要がありそうなんですよね(笑)
と、金儲けに支配されつつも、
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
この本があなたの人生を変える一冊になりますように。
以上BJRYOでした。
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