寒は冬いね~

どーもBJRYOです






いきなりですが!
みなさんは『冬』や『寒』に共通している、下の点々が何を表しているか知っていますか?




ふと疑問に思ったので、今回は『冬』と『寒』
という漢字を掘り下げていきます。





まずは『冬』という漢字から紹介していきます。

『冬』は小学校二年生で習う四季を表す漢字のひとつで、常用漢字です。
読み方はみなさんもご存じ[ふゆ・トウ]の二通り。

しかしBJ自身も初耳だったのはその部首です。
『冬』の部首は「夂(ふゆがしら)」だと思ってませんでした?

実は違うんです。
『冬』という漢字は新字という部類に属する漢字なのですが、
ということは新字になる前の旧字が存在します。

その旧字体では下の点々の部分は「夂」+(にすい)」=「冬」として表されていました。

ということで『冬』という漢字の部首は「冫(にすい)」なんだそうです。
しかし今手元にある辞書には「夂(ふゆがしら)」のところに『冬』の字が!!
新字の形の方が認知度があるのであえてなのかな?


そんな気になる現在の点々の位置を陣取る「冫(にすい)」
”にすい”というのは部首になった時の読み方で、本来は「冫(ひょう)」と読みます。

この「冫」は氷の結晶を表す象形文字です。
つまり、『冬』という漢字の下の点々は、


氷の結晶



を表しています。


以前解説した、下向きの足を表した「夂(チ)」という漢字に、氷の結晶「冫」=『冬』
”足の裏に氷の結晶が付く時期”ということで『冬』という漢字ができたのでしょう。

更に、「夂」という部分を[糸の最後の結び目の部分]を表した象形文字、そして「冫」の部分を太陽だと考えることもできるそうです。
「夂」+「日」=「冬」

「糸」というのは、映画「君の名は」で語られていたように、[時の流れ/時間の経過]を表現することもできますし、もっと簡単にイメージするなら、1月~12月までの気温の変化をグラフにすると、虹のようにアーチ形になりますが、それを「糸」に置き換えた時の、”最後の結び目の日”
ということで『冬』と表すことができます。


更に更に、この「夂」という漢字は、[最後・つきる・おえる]を意味する「終」という漢字の原字です。
どういうことかというと、
「夂」という漢字は先ほど[糸の最後の結び目]を表すと説明しました。

つまり最初は「夂」という漢字だけで「終」という漢字が持つ意味を表現できていたんです。
しかし、「夂」には他にも”下向きの足”として[遅れて行く・ついて行く]といった意味も有り、
その違いを明確にするために、[最後・つきる・おえる]という意味を表す時は、
より糸の象形文字である「糸」+その糸の最後の結び目「夂」+氷でも日だとしても意味の通る「冫」=「終」という漢字を使うようにしたんです。


もっというなら、「夂」には[遅れて行く]という意味があります。
つまり”太陽が遅れて昇ってくる時期”ということで『冬』と捉えることもできます。




点々が「冫(にすい)」として”氷の結晶”を表すことが分かった今、
『寒』という漢字もさらりと掘り下げていきましょう!


『寒』という漢字は小学校三年生で習う常用漢字。
読み方は[カン・さむ(い)・さび(しい)・まず(しい)・いや(しい)]と読めます。
そしてこの『寒』の部首は「冫」・・・ではなくて「宀(うかんむり)」です。


みなさんはここまでの『寒』の説明を受けて新たに知った、『寒』の読み方がありますよね?
今回はそれがこの漢字を掘り下げるヒントになります。


この『寒』はわかりやすく分解すると、
「宀」+「人」+「三」+「冫」=「寒」にできます。

ここで既にここまでのBJの記事で説明したところを改めて解説すると、
「宀」は屋根でした。詳しく言うと切妻屋根というタイプの屋根です。
「人」はそのまま人間。
「冫」は氷の結晶でした。


ここで二つの疑問が湧いていることでしょう!ああ、そうでしょう!!


「三」は何?
「人」ってどこにある?
この二つが!!


では説明しましょう。

今回この「三」という漢字は、そのまま数字の3や三つの何かという意味ではなくて、頭の中で座布団や敷布団、掛け布団なんだと変換してください。
それらの材質は草や藁(わら)でお願いします。


そして「人」という漢字ですが、こっからも想像力です。
書き順でいう[五・六・九・十画目]だけを書いてみてください。
そして五と六画目をくっつけると・・・・

浮かび上がりましたね!
そうここに「人」がいます!!


いいですか?

氷の結晶(雪)「冫」が足下を埋め尽くす時期に、屋根の下「宀」で、一人の人間が「人」、草でできた布団にもぐっています。



寒くない!!!?(笑)



というのが『寒』の成り立ちです。


そしてそういった絵が想像できた方ならば、上で言った『寒』の初めて知った読み方も納得できると思います。



つまりまとめると、
『冬』は・・・『寒』いってことです(笑)








いかがでしたでしょうか?
漢字を掘り下げよう、『冬』と『寒』の下の点々編でした。

こうやってひとつひとつの漢字の成り立ちや形の意味を調べていると、
モノの本質を見ているような気持ちになります。

まだまだ漢字への疑問は尽きません!
辞書を片手に調べていきます。

何か気になる漢字があるならば教えてください。
時間がないあなたの代わりにBJが調べてまとめます(笑)


これもビジネスになるのかななどど思いつつも、
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
みなさんが冬の寒さに負けませんように。




以上BJRYOでした




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