新元号【令和】に託した未来図



どーもBJRYOです


2019年(平成31年)4月1日 11時30分 天候たしか晴れ
天皇の即位により、1989年~2019年まで30年と4カ月続いた【平成】という時代に幕が下り、管官房長官によって新たに【令和】という時代の幕開けが発表された。






世紀を跨いだ平成という時代はまさしく近未来化の始まりの年だったと言える。これまでの数百年で築き上げてきた生産技術を僅か30年で追い越し、IT革命は世界中の人々の常識をも変えていった。今までの当たり前が目に見える速度で通じなくなっていく日々の中で、戸惑いながらも懸命に生きていった現代の人々は、先の時代を生きていた先人たちにも引けを取らないほどに逞しく強いんだとわたしは感じる。






「明治」「大正」「昭和」と続いた戦争も起きなかった。
二度と同じ過ちを繰り返さないと誓い。国民に寄り添い、普通の生活を普通だと言えるようにしてくれた。当たり前を当たり前にし続けてくれた。まさしく「”平”和が”成”立しますように」という元号に相応しい時代だったと思う。感謝の気持ちを忘れてはならない。





【平成】という時代が繋いだバトン。
それを受け取った【令和】という元号にどんな願いが、そしてどのような未来図を描いているのか。
BJRYOなりにそれらを解釈し紐解いていきたいと思います。










~【令と和】という漢字に秘められた想い~









【令和】という元号が発表されてからあらゆる媒体で引用元である『万葉集』の和歌が紹介されていた。
今更ここでその和歌を書いたりはしないが、BJももちろんそれを読んだ。
まあ一言でいえばさっぱり意味が分からなかったし、”令月”とか言われてもだから何故【令和】なのかということに繋がらなかった。


一応色々と調べてみたけれど、梅の花が咲く季節それぞれが大きな花を咲かせられる国でありたいとか、権力者の横暴を許さないし忘れる事も出来ないとか、人々が心を寄せ合う中で新しい文化・時代を切り開いていくとか、Beautiful harmonyと説明されていた。


前向きな捉え方も批判的な捉え方も両方あって何となく奥深そう。
自分の教養のなさなのかこれらもイマイチしっくりこない。




というわけでこのブログを書くに至りました。
もしかしたらBJだけが「?」になってる可能性もあるけれど、名も知らぬ仲間がいるかもしれない!(笑)








漢字の事は漢字に聴け。
そしてその後勝手に考察する。
わたしにはこのやり方が合っているので今回も調べてみました。



まず【令和】の”令”という漢字から掘り下げていきます。










漢字分解「令」編









「令」という漢字は小学生で習う常用漢字です。
命令・政令・法令などの(レイ)という読み方で誰もが知っているし口にしたことありますよね。
大抵の言葉の意味は[命ずる・いいつける・おきて・いましめ・おしえ]として使います。


その他には中学生の時に習う律令(リツリョウ)という言葉の(リョウ)という読み方もありますし、訓読みすると「令(ヨ)い」と読むこともできます。この「令い」という意味は[りっぱな・すぐれた]という意味で使うので、先程言った”令月”という言葉の意味は、「何かをするには良い月だ」ということになります。


そんな「令」という漢字は二つに分けることが出来ます。
それがこちら



「令」=「亼」+「卩」





更に辞書には「卩(セツ)」の後に(亼)と書いてあり、卩の中に点が打ってあるものも載っていました。
なんとなく「令」を分けるとしたら上の屋根と下の点とマになると思っていたけれどどうやら違ったみたいですね。


この「卩」という漢字は人がひざまずく形を模した象形文字で、膝の関節を表したりします。各関節は運動を行う際の起点になりますが、そこからなにかを表す時のしるし、符号という意味がつきました。


「節(セツ・ふし)」という漢字があります。
分解すると「節」=「竹」+「即(卽)」となり、ここにも「卩」という漢字が登場します。
それもそのはず、「卩」という漢字は「節」の原字なのです。
「即」の編の部分にある漢字は食物の象形文字です。人が膝をついて座り食事をとろうとしている絵が想像できますよね。
そこからその時にその場につくという意味が生まれ、偶然か必然か今回の改元に至った天皇の即位という意味も含まれています。
「天子がその座につく」ということで即位です。


「即」にも古字があり「皍」と書きます。
竹に終わるという意味をも持つ「即」を合わせることで「節(ふし)」という意味の漢字が生まれ、膝の関節を表す「卩」が元になっていることも納得でき、更に物事の節目を表す時に用いる理由も理解出来る。


「卵」の右側にある中に点の入った「卩」という漢字。
この時中にある点も辞書には「、(チュ)」という読み方で載っており、文章の切れ目につけるいわゆる句読点としての意味に加え、灯心の静止している象形文字でもあり灯火の意味もあります。


そんなひざまずき、何かのしるしとしての意味を持つ「卩」という漢字の上にある「亼」という漢字。
パッと見で三角形に見えると思いますが、これは三つのものが合わさってできたものの象形文字なので問題ありません。
分解すると「人」と「一」になり一説には『一人』という意味もあるそうです。
今回の考察ではこの意味がかなり重要になってきます。



「令」という漢字に含まれるそれぞれの意味。
それらが何を意味しているのか。その前に「和」という漢字の分解をしていきましょう。





漢字分解「和」編









「和」という漢字を分解するとこうなります。







「和」=「口」+「禾」







簡単ですね(笑)


「口」は説明するまでもなく言葉を発する口を表します。
そして「禾(カ・ワ)」という漢字は先端が頭をもたげている稲の象形文字です。「禾(のぎへん)」と言えば更に分かるかもしれません。


こちらも小学校で習う常用漢字です。
「和(ワ・カ)」として、[平和・温和・調和]等と使い、「和(なご)む」「和(やわ)らげる」「和(あ)える」と書きます。
気付いた方もいるかもしれませんが、「禾」と音読みの「和」は読み方が同じですよね?
「口」+「禾」を組み合わせたものと書いていますが、実はこの「禾」という漢字はその読み方だけを拝借しただけで、本来は「口」+「会(會)」=「和」となります。
直接会って話し合いながら人々が分かり合っていくというイメージでしょうか。
そういうわけかこの「和」という漢字の部首は「禾(のぎへん)」ではなく「口(くち)」なんです。
豆知識として覚えておきましょう。


この「和」という漢字の古字は「龢」と書きます。
見たこともない「龠(やく)」という漢字は笛という意味をもった漢字です。竹かんむりをつけると「籥(やく)」竹製の笛になります。
成長した収穫期の稲の隣で笛の音が鳴っている。
豊穣を喜び祝い宴が開かれている様子を想像する事は難しくありませんね。



しかし!
この「和」という漢字はその成り立ちよりも、意味の方が重要になってきます。
[温和・柔和]は和ませるや柔らかいという意味があり。
[平和・和解]には争いをおさえるや仲良くする。
[和音・調和]には合わせるととのえる。
[中和・総和]には合える数を合わせる。
そして、日本という意味をも持っています。



さあ、これで役者は揃いました!
「令」そして「和」。
この二つの漢字が何を表しているのか。
考察していきましょう。







~【令和】という漢字に秘められた想い~









まずは日本人一人ひとりの節目としての【令和】です。
もちろん改元はこちら側の意思を反映しているわけではないので、かなり強引に節目を迎えさせられた様に感じる方もいると思います。
しかし天皇の即位はいつかは必ず起こる事です。それがたまたまこの時期に催された。ただそれだけのことです。
一秒一分一時間朝昼夜、一日一週間一カ月、春夏秋冬一年。
当たり前になって忘れているだけで世界中の人が同じような概念で常に節目を迎えている筈です。
誕生日入学式卒業式、新年会忘年会夏至冬至、成人式結婚式引退お葬式、そして改元。
規模が大きくなっただけでこれらと差はないとBJは感じます。


「和」大和の者「亼」一人一人が「卩と、」平成という時代を胸にひざまずいている。
そんな姿を想像してみてください。
その姿はなにかに感謝している様にも見えるし、祈っている様にも見える。
絶望に暮れ立ち止まっているかもしれない。
それでも新たな時代に向けそこから一歩足を踏み出してみる。
膝立ちから足を前に踏み出すには、ただ立っている状態よりも大きな力が必要にはなります。けれどもその分勢いが身体に乗り二歩目を踏み出すのが楽になる。


この節目を良い機会と捉えてみてはいかがでしょうか。








そしてそれを踏まえた上で考察は一気に核心へと向かいます。





この考察で最も意見が割れ、面白く、核になってくるものは、”三つのものを合わせた形”というひざまずく者の頭上に置かれた「亼」というしるしの部分です。


皆さんにはこの三角形が何に見えますか?


”日本三大○○””世界三大○○”
非核三原則・御三家
日本は特に”③”という数字で表す何かが多い様な気がします。


陸海空の三つを表しており、この地球そのもかもしれませんし、人間の体を作りあげる三大栄養素[炭水化物・脂質・たんぱく質]かもしれません。


またわたしは都市伝説が好きなのですが、同じように都市伝説に興味があり陰謀論で語り合える人には、この三角形はアレにしか見えない様な気がします。
万物を見渡す[ホルス神の目]
そうフリーメイソンのシンボルマークであるピラミッドに目です。
それにひざまずく人。ワクワクしてきます(笑)
更にこの三つのものが表すものは、[ユダヤ・キリスト・イスラム]の三つの宗教が合わさったものかもしれない。
【令和】という時代に三つの宗教の隔たりがなくなり、真の平和が訪れるという暗示と捉えることも可能です。



というように色々考えました。



そんな中でBJ的に一番しっくりきたのは





衣・食・住






という言葉です。



何故衣食住なのか?
実はこの衣食住という言葉自体にはあまり深い意味はありません。
それよりも何よりも伝えたかった真意は、これまでも何度か言ってきましたが『当たり前』という感覚です。



近未来化が進み日増しに便利になっていった平成という時代の中で、得たものと失ったモノがあるんじゃないでしょうか。
得たものはここには書ききれないほどあります。
あらゆる技術の進歩、発想の現実化は生活をより快適に豊かにしてきてくれた筈です。


そして仮にこの文章を読んだあなたが、得たものが浮かばなかったり実感が湧かなかったのだとしたら、それこそがBJが思う失ったモノ。
つまり『感謝の気持ち』です。


誰もが手軽にあらゆる情報を得ることが出来る、世界中の人々と容易にコミュニケーションをとることが出来る。
便利な世の中がもたらしてくれたこれらの技術は、人の可能性を拡げ距離という概念を取り去りました。
しかしその一方で、情報を取捨選択する頭と心の発育は追い付かず、顔も本名も知らない誰かとのやり取りに時間を割き、目の前にある本当に大切にしなければいけない事を疎かにする人が増えました。


昔は良かったと回顧しているわけでもなければ、今は駄目だと非難しているわけでもありません。
ただアクセルベタ踏みで加速し続けてきた平成という時代の中で、立ち止まる余裕がなかった事はきっと多くの方が同意してくれるのではないかなと思います。



【令】という漢字を視覚的に見るとひざまずく一人の人間が見えてきます。
そして意味合い的に別の角度から見てみると、頭上に存在する[衣食住(当たり前)]を胸に灯し記すととることもできます。
それらを【和】という漢字が持つ全ての意味合いで補完している。




さあそれでは【令和】に秘められた想いをまとめてみましょう。





【令和】という新元号には、平成が紡いできた新しい価値観や日常を生きていく日本の全ての人に向けて、目まぐるしく流れていった時の中で失いかけているものを思い出す一つの節目としての意味がある。

平成の間に起こった数々の出来事を、良い事は【令和】という時代に産まれ来る子供たちへ残すために。悪い事は教訓として忘れぬように。それぞれを胸に刻みしるし、当たり前を当たり前だと言える全ての事に感謝の気持ちを抱く。

【令和】という元号を見る度に、そして今後さらなる近未来化による常識の変化を受け入れなければならなくなった時に、膝をつき一度立ち止まって見て欲しい。
そして平和を祈り。感謝の気持ちを思い出し。そうやってまた日本という国が、そこに住む全ての人が一歩前進する時代にしよう。






こういう事だと思います。





冒頭で書くに至った経緯を話しましたが、BJの中ではこれで納得がいきました。
この記事を読んで下さった方が果たして何を感じるのか。







あとがき







【令和】にはAI革命が起こるだろう。
ネットの普及により人類の生活は一変した。
戦場は現実からネットの世界に移行し、老若男女人種国籍関係なく誰もが言葉の武器を手に戦える環境を整えてしまったことは事実だ。


重火器や兵士を用いた戦争は起きはしなかったが、もしかしたら舞台を変えただけで平成の時代にも戦争は起こっていたのかもしれない。
傷つく相手が見えない。
自分だと特定されない。
キーボードを叩き画面をタップするだけ。


表層だけの平和だけを見て、水面下で起こるいたたまれない夥しいほどの傷つけ合いや騙し合いをわたしは見ようとしていないのかもしれない。
今後も加速し続ける技術の進歩は生活をより豊かに便利にしてくれるだろう。
感情の無いロボットたちとの共存。


それらを使用する人間達の課題は何だろうか?
失われ続ける過去の習慣や当たり前は、本当にこのまま失ってしまっていいのだろうか。
本当に全員が均一で同時に一歩踏み出す必要があるのだろうか。
豊かな生活にあぐらをかいたままでいいのか。
文章や言葉だけのコミュニケーションがまねくすれ違いを放置したままでいいのか。


そんなことを考えている間に元号は変わってしまった。
考えるきっかけは与えてもらった。
節目はやってきた。
もう言い訳は出来ない。


わたしは考える。
自分が出来る事を。
一緒に考えよう。
わたしにあなたの考えを聞かせてください。


【平成】を胸に【令和】を生きる。








おわりに








ということでいかがでしたでしょうか?
BJRYOによる新元号考察でした。


今後ますます生き方そのものが問われる時代になると思います。
ただそんな中で忘れてはいけない感謝の気持ち。


何かを変えるには勇気がいります。
周りと比べ自分さえよければそれでいいというのも見方を変えれば是になる。
ただそれでも考えた末に辿り着いたのならそれでもいいとわたしは思う。
一番の罪は考える事を止める事。思考停止で日々を過ごし無為に生き続ける事です。


この記事があなたの人生を変えるきっかけになりますように。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
以上BJRYOでした!

この記事へのコメント